2009年4月23日木曜日

南三条界隈かわら版 第3号④

 このコーナーでは、思い出の中の三条通界隈の飲食店を紹介していこうと思っています。
 三条界隈が最も盛り上がった時期は、77・78年頃の『十店満点』を中心に様々なイベントが行われた時期だと思うのです。
 しかし今回は、それ以前に俺達がたむろしていた音楽喫茶から紹介していきたいと思います。
 まずジャズ喫茶、これは何と言っても「JAMAICA」でしょう。東映劇場の地下に在り、俺が通いだした頃、地下の映画館は18禁中心のラインナップで階段を下りるのに、少々ビビった思い出が(俺も当時はウブだったんですよ)。
 次に現在も活躍中の「BOSSA」。つい最近、移転したが営業を続けており、85年頃からは海外大物アーティストを呼んだりしております。
 特筆すべきは前者が60年から、後者は70年からずっと活躍し続けている事です。
 あの当時、三条界隈だけでも十数軒の店が在り、中でも俺がよく通ったのは、あまり緊張せず入れた「B♭」。逆に緊張したのが「act:」、顔馴染みにならないとオーダー以外の声を出せず、お喋りしようものなら追い出されました。
 他にも「A&M」「BEAT」「ニカ」等々。
 そんなジャズ喫茶に対して、ロック喫茶と呼べるのは3件だけだった気がします。
 最初に開店し一番長く営業していたのが「ぽっと」。輸入レコード店を経営していた店主が、同じビル内で営業していたので、イロイロと聴けました。それから「祐天堂」はビルの上階にあって、アメリカンな感じでした。
 そして「ロックハウス」。後に『十店満点』に参加する事になるのですが、一番ロックっぽい店で、壁や天井は真っ黒。スピーカーから出る音量は隣との会話も出来ない程で、ウェートレスとカウンターの注文に指を使って合図してるのが、妙にカッコよかったなぁ。
 こんな感じで77年の『十店満点』に向って行くのですが、最後にもう一店。
 喫茶店のカテゴリーに当てはまるのか“?”の付く、当時の正統派文化者達にショックを与えた集団が集う店、その名も「へらずぐち」。
 この店を説明しようとすれば、とても紙面が足りず、また俺より詳しい人がいると思うので、誰か書きたい人がいれば是非。